技術とは何か
技術とは何かの目的や価値観に奉仕する行為の性質であると思われるが、通常は巧みであること、上手であることを指すことが多い。
今回は技術とは何かを考えることによって技術を高める方法論を少しでも開拓しようという技術的なブログである。
まず、技術という言葉は曖昧さに満ちている。
例えば幼子が歩くことを覚えるシーンを考えてみよう。歩くという技術の習得。
発達についての知識は皆無だが、想像するに、寝返り、ハイハイ、つかまり立ち、という段階を経て、そして歩行に到ると考えられる。
以前にはなかった歩くという技術を獲得する訳だ。
ここで逆に老人の例を考えてみると、なんらかの理由によって歩行が困難になる場合がある。
歩くという技術が衰える訳である。
しかしこのように、謂わゆる普通の人間なら誰でもできる歩行(移動という目的のための行為)は、技術だとは考えられにくい。
これまでには不可能であったことを可能にする行為、または行為の希少価値を指して技術と称することが多い。
付け加えると、それが複雑な仕組みによってできているほど技術の一般的なイメージに近い。
また、曖昧でないこと、精密であり再現が可能であることも技術の重要な側面であろう。
(続)