現実と虚構についてのメモ
人は現実と虚構の一致は求めておらず、虚構を虚構として宙に浮かせて眺めることを楽しむ。
その為、虚構を形作るためには現実からの距離が絶対的に必要であり、そこで距離とは時間的・空間的(量的)なものなどが考えられる。
創作においてもこれは同様である。
一方で、この距離の大きさ、ずらしの程度によって、創作の性質は大きく変わる。
少しずらせば現実を際立たせる造形が、大きくずらせば、、、どうなるのであろう?
素材を現実から借用することにおいては共通しているが、この飛躍は何を産むのだろうか?
神話や慣習などもこのような飛躍の造形物だとも言えるだろう。
ここで一気に話をずらすと、抽象におけるフィクションとはどのように可能であろうか?という問題にもつながる。
新年における挑戦のひとつとして覚書とする。